パネルディスカッション「学力向上への挑戦」

Keyword: グランドデザインからの逆算・3つのカード・RV・PDCAふまえたマネジメントサイクル 】

1. ABCとクイックレスポンス

これからの学校に求められるもの「期待と信頼に応える公教育の実現」

子ども、保護者、地域住民、社会の期待と信頼に応える公教育の実現のためには、下記の5点が重要だと考える。

 1 )コンプライアンス(法令遵守)の徹底
 2 )地域協働のマネジメント
 3 )学校評価を活かした学校改善
 4)学力向上の具体策発信と実行
 5 )教職員の資質向上・行動変容

◆ 5枚のシートを重ねて実行実効 A BCとクイックレスポンス

(1)~(5)の5枚のシートは机上に広がって散乱していたり、多忙を理由に積み上げたままになっていたりは、していないだろうか。

今回のテーマ「学力向上への挑戦」は、(4)(5)に大きく関連する。

2. グランドデザインからの逆算

いうまでもなく教育は、意図的・計画的・継続的な営みである。
さらには、組織的であることによって、子どもの育ちと学びの連続が担保される。
個々の教員の取組と共に学校が組織的にどのように「カリキュラムの改善」「授業改善」「評価方法の改善」等に向かったかを共有していくことに価値がある。
さらには、家庭・地域をどう協働したのかが重要な視点である。

≪グランドデザインからの逆算≫

1 こんな学校園にしたい  子どもを育てたい 
  ⇒教育目標・育てたい子ども像 実態・要請・願い・想い

2 成長保障・学力保障
  ⇒学力保障研究テーマめざす姿の焦点化

3  こんな授業が必要
  ⇒当事者意識

4  現状の成果と課題
  ⇒データに基づく分析・省察

5  こんな計画ができる
  ⇒実践可能な計画

6  こんな実践をしよう
  ⇒アクションプランの具体化

7 明日からできることは (分掌、学年等で)
  ⇒カリキュラム改善・授業改善 
    継続・見直し・新規

8  私がすること 
  ⇒自己目標

*評価結果に応じた具体的な改善策の実行

3. 3つのカード

具体策を一つあげるならば、子も親も教師も3つのカードをいつも持つことである。 

相互評価(教員同士・子ども同士)
①「賞賛カード」
社会的承認を得て、自信や新たな意欲の喚起

②「質問カード」
  伝わっていないまたは伝わりにくい情報が判明し、
  相手意識や目的意識の明確化

③「アドバイスカード」
  改善の方向性への客観性と具体性をもった提言

これらの視点をもった相互評価の活用によって学習
意欲や表現力に質的変化が見られる。

もちろん、「これだけダイエット」は大抵成功しない。
バナナだけ、ゆで卵だけのブームは作られるが継続はしないし、リバウンドが必ずやってくる。

また、継続するには、小さくとも可視化できる効果が見えることも必要である。
それを何によって検証するか、体重か筋肉量か体脂肪率か・・・評価目標や指標のないところに成果の実証はない。

一方、根拠は確かでなくても「最近、いいんじゃない?」という主観的評価や、他者による感覚的評価も持続力を支えるものである。

両方のものさしを活用しながら、子どもの実態にあった「やってよかった取組」「今より伸びた取組」の実践研究を積み上げていくことである。

4.RV・PDCAふまえたマネジメントサイクル

RV・PDCAふまえた
マネジメントサイクル【評価の改善】
①昨年度の学校評価結果、学力・生活分析(Research)
②学校の中長期ビジョン(Vision)
③教育目標と教育計画(Plan)
④重点的取組の具体的状況(Do)
⑤取組の適切さの評価結果(Check)
⑥改善方策(継続・見直し・新規) (Action)

評価結果から取組の改善を「継続するのか」、「見直しするのか」、「新規に取り組むのか」、Evidence(証拠)に基づいた三択でシンプルに決断し、校内外の合意形成によるアクションを起こしたい。

 

 

 

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